過払い金請返還請求が早い者勝ちと言われる理由

焦らせるつもりはないのですが、今の貸金業者を見ると過払い金の返還請求は早ければ早いほど良いと言えますので、「早い者勝ち」になります。その理由としては、今後の状況次第で過払い金を回収できなくなる可能性があるからです。

恐れていたことに、2017年11月に貸金業者のクレディアが裁判所に民事再生を申請しました。貸金業者のなかには儲かっており、資産を溜め込んでいるところもありますが、業界トップ数社は過払い金をすべて清算したとしても企業としては存続していけます。

しかし、大多数の中小貸金業者は倒産に追い込まれてしまいました。今後十数年の間で、過払い金が原因で大多数の貸金業者は倒産し、生き残れるのは10社以下になってしまうという話もあります。

違法に儲けた分、貸金業者が倒産してしまうのは自業自得ですが、過払い金を支払う側の貸金業者が倒産してしまっては、過払い金の回収が難しくなってしまいます。

クレディアのケースのように、民事再生を申請した場合どうなるのかというと、過払い金の債権が再生手続においてどのように扱われるのか、まだ分からないというのが現状で、資産を整理した結果、過払い金が発生していても一部しか過払い金が回収できないこともあり得るのです。

通常、過払い金の交渉は貸金業者と行いますが、貸金業者が倒産してしまった場合は、窓口が管財人になるため手続きも面倒になります。取引履歴を請求すれば通常なら1〜2ヶ月で手に入るのですが、倒産後は履歴の資料がどこにあるか分からないなど、時間だけが過ぎて面倒な手続きに追われてしまうことになるでしょう。

さらに、過払い金を回収する場合は自分の債権を主張しなければいけませんが、それだけの手間をかけても戻ってくるのは数%というのはよくあります。そのため、過払い金はある意味「早い者勝ち」なのです。